現在日本では世界各国から来日した留学生およそ22万人が世界最高レベルの日本語教育を受けています。これから日本留学をしたい、日本語を勉強したいと考えている外国人の方も少なくないでしょう。
今回は日本に留学する方法についてご紹介します。
費用相場や留学前の準備、日本語学校の選び方のポイントをまとめました。大阪の日本語学校5選もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
大阪の日本語学校の費用相場
大阪に限らず、日本語学校の費用相場は年間で約70万円~90万円です。ただし学費の他に入学金や教材費、実習費などが発生することもあります。
学費の支払時期や支払方法、正確な金額については希望する日本語学校のHPで確認しておくと安心です。また学費以外にも家賃や光熱費、食費、交通費などの生活費がかかることを覚えておくとよいでしょう。
日本語学校の選び方のポイント
日本語学校の選び方にはいくつかポイントがあります。以下の点を踏まえ、自分の目的に合った日本語学校を選びましょう。
適正校を選ぶ
日本語学校には適正校と非適正校があります。適正校とは、日本の法務省が「留学生の在籍管理が適正に行われている教育機関である」と通知した学校のことです。
具体的な基準としては「過去1年間で留学生在籍者数のうち不法残留者の発生率が5%以下であること」となっており、入学後の在留資格が原則2年間になるなどのメリットがあります。
適切な教育および在籍管理が行われている適正校を選ぶようにしましょう。
卒業後の目的に合わせる
日本語学校を卒業後、大学に進学したいのか就職したいのかは人によって異なります。進学を希望する場合は進学実績のある学校を、就職を希望する場合は就職に有利な学校を選ぶのがポイントです。
自分の目的に合っているコースのある学校を選び、授業内容や進路指導について事前に確認しておくとよいでしょう。
学費・奨学金制度の確認
前述したように日本留学するには学費の他に生活費なども必要です。予算の範囲内で入学から卒業まで通学可能かどうか、じっくり検討するとよいでしょう。
また学校によっては奨学金制度を設けているところもあるため、あわせて確認しておくことをおすすめします。
在学生の出身国
日本語学校にはそれぞれ特色があり、受け入れている留学生の出身国もさまざまです。できるだけ母国語を話せる環境を希望する場合は、留学生の出身国についても確認しておくとよいでしょう。
生活支援の有無
学校でアルバイトの紹介を行っているか、学生寮はあるかなど、生活支援の有無についても学校選びのポイントになります。
日本に不慣れな外国人の方は、できる限り生活のサポートを受けられる学校を選ぶとよいでしょう。
参考 出入国在留管理庁 https://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00024.html
日本語学校に入学する前の準備
日本語学校に入学するには事前に準備が必要です。ここでは日本語学校入学までの一般的な流れと、入学に必要なもの、条件について説明します。
ただし入学に必要なものは学校により異なるため、希望する日本語学校のHPなどでしっかり確認しておきましょう。
入学までの流れ
日本語学校入学までの一般的な流れについて説明します。
1希望する学校(志望校)を決める
2受験する学校の願書および必要書類を提出する
〇主な必要書類(例)
志望校指定の出願書類
履歴書
パスポートの写し
公的身分証明書の写し
最終学歴校の卒業証明書
日本語能力を証明する書類
健康診断書
写真
ただし来日して受験が必要な場合もあるので注意しましょう。
参考 TLS袋井 https://takusin-ls.com/
3志望校から入学許可書が届いたら在留資格の取得手続き(在留資格認定証明書交付申請)をする
〇主な必要書類(例)
在留資格認定証明書交付申請書
写真
パスポートの写し
履歴書
最終学校の卒業証明書
日本語能力にかかわる資料
経費支弁書
預金残高証明書原本
参考 出入国在留管理庁 https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/zairyu_nintei10_17.html
4ビザ申請手続きをする
〇必要書類
パスポート
ビザ申請書
写真
在留資格証明書原本および写し1通
参考 広島県専修学校各種学校連盟 https://www.hirosenkaku.or.jp/students/abroad/
5来日し日本上陸許可申請をする
〇必要書類
パスポート
ビザ
在留資格認定証明書
(入学許可書の提示を求められることもあります)
成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港、新千歳空港、広島空港、福岡空港から入国した場合は日本上陸許可が下りると在留カードが交付されます。
参考 日本学生支援機構 https://www.studyinjapan.go.jp/ja/planning/immigration-procedures/
6日本語学校入学手続き・学費の振込などを行う
入学手続きや学費の振込などについては入学する学校に問い合わせましょう。
入学の条件
日本語学校に入学するには以下の条件を満たしていることが必要です。
・母国で12年の学校教育を受けている
・日本語能力試験(JLPT)N5相当以上の日本語能力がある
・留学費用の支払い能力がある
このほか年齢制限など学校により入学条件が定められているケースもあるので事前に確認しましょう。
参考 出入国在留管理庁 https://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00159.html
大阪でおすすめの日本語学校5選

最後に大阪でおすすめの日本語学校5選をまとめました。
大阪の日本語学校を探している方は参考にしてみてください。
大阪日本語アカデミー
大阪日本語アカデミーはアジアを中心に世界各国からの留学生を受け入れている日本語学校です。
日本語能力と進学目標に応じた4コースのカリキュラムを用意し、学習アドバイスおよび進学指導を行っています。
<費用>
一般コース1年 | 760,000円 |
進学コース1年 | 760,000円 |
進学コース2年 | 1,440,000円 |
<学校施設>学生寮あり
<生活サポート>空港送迎、健康診断の実施のほか住民登録や国民健康保険加入手続き、銀行口座開設のサポートあり
大阪YMCA学院
大阪YMCA学院は能力と経験豊富な専門講師による質の高い日本語学習を提供している日本語学校です。進学準備コースや総合日本語コースなど多様な学習カリキュラムを用意しており、各留学生に適切な指導を行っています。
<費用>
進学準備コース1年 | 875,000円 |
進学準備コース2年 | 1,630,000円 |
総合日本語コース1年 | 875,000円 |
総合日本語コース2年 | 1,630,000円 |
実用日本語コース1年 | 835,000円 |
実用日本語コース2年 | 1,550,000円 |
<学校施設>学生宿舎あり
<生活サポート>空港送迎のほかさまざまな国籍のスタッフによる多言語サポートあり
参考:https://www.osakaymca.ac.jp/nihongo/index.html
ヒューマンアカデミー日本語学校大阪校
ヒューマンアカデミー日本語学校大阪校は留学生の進学支援に力を入れている日本語学校です。1~3ヵ月の短期集中コースや進学希望者向けの進学コース、就職に向けた実用日本語コースなどがあります。
<費用>
進学コース・実用日本語コース1年3ヵ月 | 987,250円 |
進学コース・実用日本語コース2年 | 1,540,000円 |
短期集中コース3ヵ月 | 165,000円 |
<学校施設>学生寮あり
<生活サポート>提携企業の学生会館やマンションの紹介、アルバイトの紹介あり
大阪みなみ日本語学校
大阪みなみ日本語学校は定員20名の少人数制で、留学生ひとりひとりにきめ細かい進路指導を行っている日本語学校です。進学2年コースのカリキュラムには初級~上級2までの4コースがあり、日本留学試験対策も充実しています。
<費用>
進学2年コース | 1,440,000円 |
進学1年9ヵ月コース | 1,270,000円 |
進学1年半コース | 1,100,000円 |
<学校施設>学生寮あり
<生活サポート>生活指導担当者による面談あり
参考:http://www.osaka-minami.com/index.htm
ワン・パーパス国際学院
ワン・パーパス国際学院は学生ひとりひとりの学力や個性を考慮し、きめ細かい進路指導を行っている日本語学校です。
大学や専門学校への推薦制度もあり、優秀な学生が優先的に入学できるようサポートしています。
<学費>
大学進学2年コース | 1,360,000円 |
大学進学1年6ヵ月コース | 1,035,000円 |
大学進学1年9ヵ月コース | 1,197,500円 |
短期コース3ヵ月 | 180,000円 |
<学校施設>学生寮あり
<生活サポート>皆勤賞、精勤賞、私費外国人留学生学習奨励費給付制度など独自の奨学金制度あり
参考:http://www.one-purpose.co.jp/
まとめ
今回は日本語学校の費用相場や選び方のポイント、大阪の日本語学校5選についてご紹介しました。日本留学するなら自分の目的にあった適正校を選び、卒業後の進路指導や奨学金制度の有無、生活サポートなどについて確認しておくことが大切です。
また日本留学するにはさまざまな手続きが必要であり、申請などに時間がかかります。留学を検討している方はなるべく早めに準備を始めるとよいでしょう。